センス・オブ・ワンダー 〜レイチェル・カーソン 森のなかで育まれる感性〜
sence of wonder(センス・オブ・ワンダー)という言葉があります。
アメリカの生物学者レイチェル・カーソンの同タイトルの本があります。
「もりのわ」で、いちばん大切にしたいことが
この sence of wonder(センス・オブ・ワンダー)といってもいいほどです。
私は、レイチェル・カーソンのいうセンス・オブ・ワンダーを、
自然のなかで、たくさんの生命に触れるなかで自分のなかに芽生える心、
不思議だな、おもしろいなと思う感覚、
ひいては、物事、事象を捉えるチカラのようなもの、を意味するように感じています
sence of wonder(センス・オブ・ワンダー)は、訳すと
「不思議さに目を見張る感性」
神秘さや不思議さに目を見張る心 をいいます。
去年(2011年)公開された
「レイチェル・カーソン 感性の森」という映画のなかで、こう語られています。
"「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないのです"
"子どもの目を見張る好奇心
目に見えないものを想像し、感じとる力は、
心ある大人の手助けによって芽生えていくもの"
"大事なのは真実を見失わないこと"
"感謝の気持ちから喜びが生まれる"
子どもの頃、山はいちばんの遊び場でした。
触ったらかぶれる木、ここはこう歩く、この木にはこの虫が来る、
ここは誰にもひみつの場所、山であった人には挨拶...
教えてもらったという感覚はありませんが、
大人の今よりずっと色々を知っていたように思います。
やはり思い起せば父が教えてくれたことです。
私は、自然観察のガイドをしていますが、参加者の気づきを前にして
「知らせる」ことに抵抗もありました。
それは、今もガイドをしていて意識していることでもあります。
ですが、時代でしょうか、社会でしょうか、
今、子どもたちをみていて
森での過ごし方が、
自分の子どもの頃と、ずいぶんちがう面を感じることもあります。
(それは、子どもではなく、大人側のもんだいだと思います)
と同時に、伝えることも必要なのかなと思うようになりました。
そして、その伝え方もとても大切だということも。
きっと、大切なことは大人から子どもへ、語り継いでゆくものなのだと思います。
また、
レイチェル・カーソンが「沈黙の春」で警鐘をならした
森に鳥の鳴かない春が来ることがないように、
子ども以前に、大人自身がすべきことは多いはずです。
根本は、
知らずのうちに変わってしまった大人の人としての意識ではないでしょうか。
(※このことについては、もっと深めてまた書きたいと思います)
子ども自身の気づき、感性を見守ること、
そしてそれは
「心ある大人の手助けによって芽生える」ものだということを感じます。
"美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、
思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情が
ひとたびよびさまされると、
次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。"
という、レイチェル・カーソンの思いにとても共感しています。
子どもの心のなかに溢れる自然のなかでの出会いの数々、
子どもたちが、生きものへのまなざしを深め、心をつよくしてゆく姿を、
私は間近にみていました。
子どもたちは、私にきらきらした感性を伝えてくれ、
そして、ものごとを、いっぱいに考えてくれました。
それは「もりのわ」をやってみたいという原動力にもなりました。
自然に触れ、思うことを、自分と切り離さず、
いろいろな事象にスライドさせて考える想像力を持つことこそが、
生きるちからになるのだと思います。
私たちスタッフ、集う大人たちは、「心ある大人」になれるでしょうか。
子どもたちに添い、折りにふれ伝えていきたいと思います。
それは、きっと私自身も体験した自然の不思議から、伝えられるものです。
何事にも、おもしろいなあと思うと、心も自然に明るくなります。
それぞれのセンス・オブ・ワンダーを持ち寄りましょう。
センス・オブ・ワンダーは、子どもだけのものではないはず。
森にいる時間を、たおやかにあるがままに過ごしましょう。
そこに、みんなでいられることが「もりのわ」です。
そこには、不思議や、面白いの共感があります。
子どもひとりひとりのセンス・オブ・ワンダーを、一緒に分かち合うことができたら
それは、とっても素敵なことではないでしょうか。
とても素敵な映画です。おすすめ
「レイチェル・カーソンの感性の森」
(ゆきんこ 記)
アメリカの生物学者レイチェル・カーソンの同タイトルの本があります。
「もりのわ」で、いちばん大切にしたいことが
この sence of wonder(センス・オブ・ワンダー)といってもいいほどです。
私は、レイチェル・カーソンのいうセンス・オブ・ワンダーを、
自然のなかで、たくさんの生命に触れるなかで自分のなかに芽生える心、
不思議だな、おもしろいなと思う感覚、
ひいては、物事、事象を捉えるチカラのようなもの、を意味するように感じています
sence of wonder(センス・オブ・ワンダー)は、訳すと
「不思議さに目を見張る感性」
神秘さや不思議さに目を見張る心 をいいます。
去年(2011年)公開された
「レイチェル・カーソン 感性の森」という映画のなかで、こう語られています。
"「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないのです"
"子どもの目を見張る好奇心
目に見えないものを想像し、感じとる力は、
心ある大人の手助けによって芽生えていくもの"
"大事なのは真実を見失わないこと"
"感謝の気持ちから喜びが生まれる"
子どもの頃、山はいちばんの遊び場でした。
触ったらかぶれる木、ここはこう歩く、この木にはこの虫が来る、
ここは誰にもひみつの場所、山であった人には挨拶...
教えてもらったという感覚はありませんが、
大人の今よりずっと色々を知っていたように思います。
やはり思い起せば父が教えてくれたことです。
私は、自然観察のガイドをしていますが、参加者の気づきを前にして
「知らせる」ことに抵抗もありました。
それは、今もガイドをしていて意識していることでもあります。
ですが、時代でしょうか、社会でしょうか、
今、子どもたちをみていて
森での過ごし方が、
自分の子どもの頃と、ずいぶんちがう面を感じることもあります。
(それは、子どもではなく、大人側のもんだいだと思います)
と同時に、伝えることも必要なのかなと思うようになりました。
そして、その伝え方もとても大切だということも。
きっと、大切なことは大人から子どもへ、語り継いでゆくものなのだと思います。
また、
レイチェル・カーソンが「沈黙の春」で警鐘をならした
森に鳥の鳴かない春が来ることがないように、
子ども以前に、大人自身がすべきことは多いはずです。
根本は、
知らずのうちに変わってしまった大人の人としての意識ではないでしょうか。
(※このことについては、もっと深めてまた書きたいと思います)
子ども自身の気づき、感性を見守ること、
そしてそれは
「心ある大人の手助けによって芽生える」ものだということを感じます。
"美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、
思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情が
ひとたびよびさまされると、
次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。"
という、レイチェル・カーソンの思いにとても共感しています。
子どもの心のなかに溢れる自然のなかでの出会いの数々、
子どもたちが、生きものへのまなざしを深め、心をつよくしてゆく姿を、
私は間近にみていました。
子どもたちは、私にきらきらした感性を伝えてくれ、
そして、ものごとを、いっぱいに考えてくれました。
それは「もりのわ」をやってみたいという原動力にもなりました。
自然に触れ、思うことを、自分と切り離さず、
いろいろな事象にスライドさせて考える想像力を持つことこそが、
生きるちからになるのだと思います。
私たちスタッフ、集う大人たちは、「心ある大人」になれるでしょうか。
子どもたちに添い、折りにふれ伝えていきたいと思います。
それは、きっと私自身も体験した自然の不思議から、伝えられるものです。
何事にも、おもしろいなあと思うと、心も自然に明るくなります。
それぞれのセンス・オブ・ワンダーを持ち寄りましょう。
センス・オブ・ワンダーは、子どもだけのものではないはず。
森にいる時間を、たおやかにあるがままに過ごしましょう。
そこに、みんなでいられることが「もりのわ」です。
そこには、不思議や、面白いの共感があります。
子どもひとりひとりのセンス・オブ・ワンダーを、一緒に分かち合うことができたら
それは、とっても素敵なことではないでしょうか。
とても素敵な映画です。おすすめ
「レイチェル・カーソンの感性の森」
(ゆきんこ 記)
by morinowa
| 2012-02-09 18:26
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