もりのらまつり

（カテゴリ「ママの寄せ書き」　こちらはママたちの綴る文章です）

３月２７日

もりのらまつり

暖かな日差しと少し肌寒い風が吹く春のはじまり。

卒園式を終えて、

棚田の一画にあるIちゃんの畑に春休みの小学生もママたちも交えて集いました。

一年間の自然からの恵みに感謝して、

大人も子供も新しいはじまりを前にひとときを過ごす収穫祭のような集まりです。

もりのわまつり、川下り、クリスマス会、夏休みと、

小学生になっても戻れる機会があることはいつでも田舎に帰るような気分になれて、

ありがたいことです。

遠足や日々の活動の中でこの畑で遊び、

育てられたサツマイモやネギなどお腹を満たすだけでなく、

春夏秋冬の色や香りなどの恵みもいただいてきました。

この畑が少しずつ育てられてきたことで、豊かな畑へとなっていきました。

今日は野草、ハーブ、種、お米、みんなここで育ったものをいただき味わいました。

どこでもすぐに買い揃えられる今の生活からすると、自然の恵みを目の前に

収穫していただくというのは極上の贅沢なのではないかと思います。

もりのわの地域通貨を使って、食事やワークショップを楽しみました。

春の畑のおすそ分け。

ハーブや豆、育てたことのないもののタネを手に取りワクワク。

ネギやイチゴ、ミントなどの株を育て方の講座付きでお裾分けしてもらえます。

ママたちが講座のお話に耳を傾けていると、

アマガエルがぴょ〜ん！子供たちが追いかけました。

今日はたくさん人が来てびっくりしてたかな。

元気にたくさん生えていたカラスノエンドウやオオイヌノフグリやタンポポのお花、

ネギも少々、春の彩りを野草スープに。これもあれも食べられるの？と驚き！

棚田のお米を使って竹ご飯。

竹の中にご飯を詰めて、これで炊けるの〜？とドキドキしながらフタを開けるとほっこりいい香り。

ハーブやシソの実のお漬物、つくしの佃煮と一緒に美味しくいただきま〜す。

三浦半島で育てられた小麦粉を使って焚き火パン。

一本一本子供たちは焚き火のそばで焼いていきます。

真剣！慌てて半ナマ？焼きすぎておこげ？

それでもふっくら焼けておかわりしている子も。

一年通して収穫されたハーブティはバタフライピーやゼラニウム、

びわの葉薬草茶も、身体を温めてくれます。

そして、お楽しみのワークショップは盛りだくさん。

ビワの葉をじっくり抽出した染め液で、

手提げバッグやズボン、手ぬぐい、ハンカチを染めます。

綺麗な色が青空の下、ひらひらと干されて美しい。

小学生は、糸掛曼荼羅！トンカチでまずは釘打ちから。

ビワ染めした糸をかけて大人も手伝って。頑張りましたね〜。

小さな子たちはハーブ手浴。ほんのり香るお湯の中に手を入れて、あったか〜い。

すっかりお手手は綺麗になりました。

女の子心を鷲掴みな草冠は、みんな可愛いポーズをとって、すっかりお姫様気分でした。

おわりにわらべうたで歌って笑って、今年度もおつかれさまでした！

それぞれの新しいはじまりを迎えられるいい1日となりました。

森の中で見つけたクワの実何粒かをもりのわの子供たちで食べる。

そんな光景を何度かお当番で見たことがあります。

ちょっぴりお腹が空いている森歩きの途中、恵みに感謝という気持ちになります。

温かな寄り添いと分かち合いをこのもりのわでは学んでいる。

畑の恵みに感謝もそんな延長線のイメージだったのかもしれないなぁと。

また次回も楽しみです。

（K.H）