３月の森のなかで 〜春の日に、山笑う〜

３月は一年の集大成

それぞれの組（しずく、このは、つち：年少、年中、年長）で

それぞれの今在る、できること

この一年で育んだ心とからだをつかい

山を歩く

つちぐみは、その日々の積み重ねを振り返るように

その全部を皆々と歩くことになる

積み重ねの先の感情や体の動き

その子その子で新たなものも開花する

今までを信じ

みて感じてきたことで待つ

大人の私は

いちばん子どもたち自身に任せる３月でもあったりする

森の季節は同じように巡っていくけれど

毎年同じなのでもなく

同じ道のりを歩んでも

その場所でまた会えたというよろこびと

毎度いろんな発見がある

この春の山歩きでも新たな発見をいくつもできた

それは人が同じ面だけでなく

いろいろな面を持っているのと同じで

そしてまた

それは自分の視点の持ちようで

いく面も感じとれることとも似ている気がする

子どもと自然

ずっと子ども（人）の内面の持つものと

自然の摂理は同じだと言ってきた

そんな森のなかで

人（子ども）も生かされ

その心もおおらかな時間の中で育まれてゆく

冬から春へ

この季節の山はほんとうに心地よい

出会いと別れを繰り返し

人は育ってゆく

いろんな社会のなかで生き、考え、思い

自分のアイデンティティは創られてゆくのだろう

冬から春へ

この別れの繋ぎ目の季節は

一抹の寂しさもあるけれど

思い起こしてみてごらん

一年前に想像もできなかった未来に恵まれて今がある

寛容な空気のなかで

互いに作用し変容していくこともまた楽しい

やっぱり

今というものは

今在る人たちと共に歩んでいくことこそ応えなのだと感じ入る

春を夏を秋を冬を、その何度かの季節を越えて

今在る春を

おめでとう　と　ありがとう

という言葉を添えて送り出す

楽しかったなあ

今までも　そして　きっとこれからも！

いろんなものを

自然のなかに、人のなかに

見つけられることを

これからも楽しみに

日々、子どもたちと一緒に森の中を歩きたい

春の日に山笑う




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オマケ
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