後ろ姿と秋の空

もりのわは、2012年に開園して、卒園生は小学六年生になりました。
もりのらまつりを前にして

今日、卒園生たちが此の場所に集まって撮ったという写真が届きました。
もう後ろ姿でわからないほどに大きくなっていました。
ここで、その写真を掲載できないのは残念ですが、
その諸事情も成長の証かもしれません。

もりのわは、活動拠点を林道としていますが、
田植えの時期の初夏と稲刈りの時期の秋に（葉山の稲作は遅くて早い）、
この上山口棚田に遠足に来ています。
葉山の森、海、そしてこの棚田の風景を大切に思って。

もりのわを始める前から私が援農をしている棚田で、
現在は棚田内に私の畑もあり、田んぼも一枚自分でやらせてもらっています。

毎年来る上山口棚田への年二回の遠足では、
同じ場所で子どもたちの後ろ姿を撮り続けています。

園舎もないので、子どもたちの成長記録（身長、体重など）が
とれないこともあり、この変わらない景色とガードレール。
ここで撮ることで、その月日の成長を感じられるようにと。

後ろ姿は、みなさんにアルバムではお渡ししていないので、
こういったブログや、数年前より始まった展覧会（もりのわのわ）にて
お披露目することにしています。

学校も互いに違い、久しぶりに会った子もいると思います。
またもりのわ時代に同じ時を過ごしていないという卒園組（たねぐみ）です。

大人になればあっという間の一年も、
子ども時代の一年は長くて濃密なのだろうと思います。
子どもの世界はどんどん外へ、ひろがっていくでしょう。
日々忙しく、社会のいろいろも複雑化しています。
どんなふうに育っていくのでしょう。

私自身、幼稚園時代の記憶ない過ごし方をしてきた身としては、
日々変化してゆく毎日の中で、その幼少を過ごした記憶の断片と心を、
あそんだ風景、この棚田の風景も、
仲間との思い出と共にその何かをとどめていってほしいなあ。
そんなふうに願っています。

今週末にある、もりのわのわ（展覧会）では、
今日受け取った写真も飾りたいと思います。
そんな歴代の子どもたちのかわいい後ろ姿とともに、ご覧くださいね。

2015 秋

2020 秋